私は現在保育園の幼児クラスの担任をしている保育士です。子育てや保育など子どもに関わっていらっしゃる方々ならお分かりかと思いますが、子どもの世界観って面白いですよね♡
その子どもの世界観を大切にしながら声かけしたら嫌がるトイレに自ら行ってくれたので、子どもと関わる人々の少しでもお役に立てれば嬉しいです♡
エピソード:ピヨちゃん
あきちゃん(仮名)
保育士が折り紙で作ったひよこを「ピヨちゃん」として名付け、それはそれは大事に大事に持っていました。
お部屋で遊ぶときは一緒♡家に持って帰っても一緒♡また保育園に持ってきては一緒に過ごし…お昼寝のときも手にぴよちゃんを握って寝ている姿は本当に可愛らしい♡
私の幼少期はミッキーのぬいぐるみとリカちゃん人形を持ち歩いていました。その頃の私にとってはとてもとても大切な私の友達!!って感じです。
きっと、あきちゃんにとっても、ぴよちゃんはそんな存在だと思います。私は微笑ましく見守っていました。
さて、園生活の中ではトイレでおしっこをしに行こう♪と促す時間があります。
あきちゃんもトイレトレーニング中で紙パンツなので他の保育士からトイレへ促されていますが、遊びに夢中で一向に動きません。
しかも、あきちゃんのおしり辺りは大きく膨れてて、おしっこを吸収してパンパンになった紙パンツがズボン越しからでも見て分かります。
保育士はめげずにトイレへ行こうと説得しようとすると、
しまいには「いやだー!!いやだよー!!!」と、叫びだす…(^^;
どうしようか…と、悩んでしまうそんなとき、私の目に映ったのは…ピヨちゃん!!
ピヨちゃんなら、あきちゃんのお友達だから話を聞いてくれるかもしれない…!
(大人でもありますよね。信頼関係によって、この人のいうことは聞いてもいいけど、あの人の言うことは聞きたくないとか…^^;)
⬇あきちゃんがピヨちゃんを持って一緒に寝ていますカワイイ♡
私 「ねぇねぇ、あきちゃん。」
あきちゃん「なぁに?」
私 「ピヨちゃん、なんだか泣いてるみたい…」(→泣いているのは、ピヨちゃんに頼ることしか考えられなくなった私の心です。 私の心をピヨちゃんに投影しています笑)
あきちゃん「え?なんで?」
私 「あきちゃんがトイレ行ってくれなくて泣いてるんだって。」
「トイレに行って紙パンツ替えて欲しいんだって。」
あきちゃん「そうなの?わかったよ!」
そう言って、むくっと立ち上がるとトイレへ吸い込まれるように向かって行き、ズボンを脱ぎ出したあきちゃん。
このとき私は「よかった」という安堵と、「私とあきちゃんの関係性は紙で作られたピヨちゃんに負けるのか…」という落ち込む感情が一瞬よぎります 笑
以前だったらそのままネガティブになって悶々と考えていましたが、最近は「ま、結果オーライ♪」「楽しかったし、いっか♪」と、気楽に考えるようになりました。
その方が自分が楽!←コレ大事にしています。
その後、あきちゃんのお迎えがきたので私は子どもの目線になるように座って「さようなら」と挨拶したら、あきちゃんが私にほっぺにチューしてくれました♡
こんなの初めて!あきちゃんは、とてもカワイイ女の子です♡♡♡
まとめ
子どもは「アニミズム」という生物でもそうでなくても、自分と同じように考えたり話せるという思考があります。「え、そんなわけないじゃん」って真顔でいう子もいますが笑
このあきちゃんが、紙で作られたピヨちゃんを友だちのように大切にするのもその一例ですね。
子どもの考えやその世界観って面白いので、自分もその世界観に寄り添いながら保育していったら自分も楽しいですしね!
自分が楽しければ、笑っていれば、子どもは喜んでくれます。ぜひ、普段の保育・子育ての参考にして下さったら嬉しいです^^
では、またー!