私は保育園の幼児クラスの担任をしている保育士です。
3歳の子どもたちの保護者の方からよく聞かれるのは…
紙パンツを外したいのですが…
なかなか紙パンツが外れません…
子どもが「パンツ(布)になりたい」って言うんですけど、パンツ(布)にしたらしたで、すごく不機嫌になって大泣きしてどうしようもできません。
保護者の方の「どうしよう…どうしよう…」っていう焦りや悩みが伝わってきます。
保育士としてもどうにか改善できたらいいな…と思っていても、保育園でパンツ(布)になってもそこまで大泣きすることも、不機嫌になってしまうこともありません。
この差は一体…?
同じクラスの担任保育士に相談すると
「親が真剣だと子どもも雰囲気を読み取ってオムツが外れにくくなるよねー」
えぇーーー!!!!
たしかにそのN君の保護者の方はは毎日のように連絡帳に紙パンツのことを書いてきていました。
ホント真面目に。
私もN君が紙パンツ外れるようになるといいなと感じていました。
でも、子どもはそんな親の「早くオムツが外れろ〜〜」っていう雰囲気を感じ取り、それがプレッシャーとなってしまうというのです。
おしっこを漏らしたら、お父さん、お母さんに「あ〜あ…」と、がっかりされる。または、不機嫌な顔をされる。
そうでなくても子どもは、おしっこを漏らしたらパンツやズボンが濡れること、また、大人や保育園や幼稚園等だったら、他の子に見られることに不快を感じます…
そんなにリスクをとるなら紙パンツのほうがいい!と、開き直る子もいます。
(もちろん空気読まない子もいますが)
なるべく子どもが不快感を感じないように大人がふるまった方が◎
お漏らししたときに大人は「そんなの気にしなーい♪」って感じで自然体で関わるのがいいです。
私はN君がゴハン食べてるときにおしっこを漏らして、「おしっこ漏らしちゃったー…」と、バツの悪そうな顔で教えてくれるN君。
「おしっこ出ちゃったんだねー。じゃ、お着替えしよっか♪」と、軽い感じで話しかけるとに「うん」と、表情が柔らかくなりお着替えしてくれました。
その後もお漏らししたときは「おしっこ出ちゃったー」と、自然に教えてくれています。
今もまだトイレトレーニング中ですが、普通のパンツを履いているときにお漏らしすることは次第に少なくなってきました。
自分のかわいい我が子であるからこそ、ちゃんと紙パンツが外れてくれるかしら?と心配ですが、「ま、自然と外れるでしょ♪」と、軽く考えてみてはどうでしょうか?
また、トイレに促してもなかなか行こうとしない子もいます。例えば遊びに夢中だったりするとイヤイヤして行こうとしません。
タイミングが悪く誘っていると、
「イヤーー!!!」と、叫び声をあげることもあります^^;
そういうときは遊びの区切りを見つけ、こちらから声をかけることもあります。
例えば子どもがサッカーのような遊びをしていると、次にシュートが決まったらトイレ行こう♪」と誘ってみます。
このとき素直に一回で行ければいいのですが、うまく行かなかったら、また間を空けて誘ってみる。というのをやっています。
何度かタイミングをみても行かないときは雰囲気を変えて真面目な顔して言ってみるとか、違う人から言ってもらう等、いろいろ試してみます。
それでも、行かなかったらもうお手上げです 笑
大人も行かせなきゃ!行かせなきゃ!と焦ったり、子どもも意地になって行かない!と言い張ったりするとお互いイライラしちゃうので、お互いクールダウンする時間をもちます。
すると、子ども自身が自らトイレに行こうとすることもあります。
もし、おしっこが漏れてしまったとしたら、「あー!もぅ!だから言ったのに!誰が掃除すると思ってるのよー!ムキー!!」って思うかもしれませんが、こんな失敗だって子どもにとったら良い経験です。
「おしっこ漏れちゃったね。今度からはおしっこ漏れる前にトイレに行こうね」と、お話したらいいと思います。まぁ、また同じような失敗を繰り返すのはあるあるです^^;
結局は紙パンツが外れる過程だと思えば「ま、いっか♪」ですよ!
少しでも子育てや保育を気楽に出来るようになる人がいたらいいなと思います♡